帯刀・翔護の日常や、過去を少しずつ書いていこうと思います。
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久々に書くブログが絶望物語ってどうなんだよ!?
とか、思った背後ですが気にせず楽しみながら書かせていただきました(微笑
とか、思った背後ですが気にせず楽しみながら書かせていただきました(微笑
――20XX年――
始まりにして終わりの地、鎌倉。
世界結界はもはや意味をなさず、
敵性来訪者の来襲、そしてシルバーレインによるゴーストの発生により荒廃した地。
エリア・オオワ
世界結界が壊れ能力者の一部が暴れだした時、鎌倉のある神奈川県は実質壊滅状態になった。今もそれは変わることは無い。むしろその現象は世界各地に広がりを見せていた。
少し昔は此処もとても賑やかな町だった。
しかし、今は街は廃れ、あちこちが壊れている。
その街一箇所に教会があった。
元々は小さなキリスト教会だったのだろう。
だが、こんな時代には不要の産物。
ステンドグラスなどのガラスは割られ椅子は持ち去られたのか殆ど残っては居なく、救世主は首をもぎ取られていた。その忘れ去られた教会の中に男はいた。
周りには既に原型を留めていない赤い肉の塊が散らばっている。
「やれやれ、手ごたえがなさすぎますね。いかにも数だけの特攻部隊と言った所でしょう。フン、趣味が悪いですね。」
そう言うと大鎌にべっとりと付着した血を近くに落ちていた布切れで拭う。
血をふき取った男は大鎌がうっすらと黒く光っている事に気がついた。
やれやれとため息をつくと大鎌を持ったまま腕を組み壁に寄りかかる。
すると、黒光りしていた大鎌が周りの赤い塊から何かを吸い取り始めた。
男はその様子をぼんやりと見ていたが、飽きたのか近くの窓(とは言ってもガラスは砕け散っていたが)から外を見た。
外には街には不釣合いの巨大な無機質な壁があった。
それは先が見えなくなるくらい長く続いており高さも軽く30mは超えているだろう。
この壁は政府が行なった『封鎖特区隔離制度』において始めに行ったことだ。
実際、ランクの高い能力者にはこのような壁は紙切れ一枚と同じようなの物だが一般人にとってはこういう行為が安心感に繋がるのだろう。・・・男には理解できなかったが。
実際、今もこのように隣から偵察兵が入り込んできている。
「あの人も暇なのでしょうかね。無駄死にすると分かっていて兵士を送り込んでくるとは。・・・おや?」
ポケットから振動が伝わっていた。
男はポケットから振動する携帯を取り出すと相手を確認し、耳に当てた。
「どうしました?其方の偵察兵は片付けたのでしょうね?・・・ならば良いです。・・・捕虜?フム、情報を聞き出すには良いかもしれませんが向こうの手下ならたいした情報は持っていないでしょう。消しなさい。」
そう言って携帯を切るとすっかり光の収まった大鎌を仕舞うと、教会を振り返ることなく出て行く。
教会を出たとき、壁の向こう側から何か音が聞こえた。
「向こうは今日も祭りで賑わっているようですね。いつか、向こうも拝見に行きたい所です。学園が今、どうなっているのかも気になりますし・・・そういえば、あの方は向こうに行ったのでしょうか?たまに散歩に行っていたようですが・・・今度、学園へお連れしたいところですね。きっととても喜ばれるでしょう。」
その様子を想像したのだろうか。
少し気分がよくなった彼は機嫌良く歩き出した。
その時、出口に倒れていた肉塊の山から兵士が飛び出してきた。
「ダァァーーーー!」
銃はもう玉切れなのだろう兵士は手に持った短剣を男の心臓へ向けてまっすぐに突き出してくる。
その剣をひらりとかわすと短剣を弾き飛ばし兵士の首をつかみ上げた。
「人が良い気分になっている時にうるさいハエですね。せっかく見逃していたのですからあのまま隠れていれば良いものを。」
「グッ・・・ガッ・・・」
首をつかまれた男は息をするのが難しいのか首をつかんでいる手を離そうともがく。
だが、手はびくともせず身動きできない。
その様子を見て、しばらく玩具で遊ぶかのように手の力を強めたり弱めたりして反応を見て楽しむ。
しかし、つまらなくなったのか一気に力を込めると兵士の首は嫌な音を立てて潰れた。
「少し楽しめる玩具でしたね。」
楽しげにつぶやくとうつろな瞳になった玩具を肉塊の中に放り投げる。
足音が聞こえ「やっと来ましたか」と呟くと顔を足音の方に向ける。
そこには白銀の鎧を着けた兵士達がやってきた。
「さて、帰りましょうか。我等の家・・・ヒカル様の下へ。」
「はっ、了解しました。帯刀様!」
兵士達は男に、帯刀翔護に続いていく。
兵士達の背には【白の庭園】のマークが刻まれている。
空には烏たちが教会の中に『エサ』を食べる為に集まりだしていた。
始まりにして終わりの地、鎌倉。
世界結界はもはや意味をなさず、
敵性来訪者の来襲、そしてシルバーレインによるゴーストの発生により荒廃した地。
エリア・オオワ
世界結界が壊れ能力者の一部が暴れだした時、鎌倉のある神奈川県は実質壊滅状態になった。今もそれは変わることは無い。むしろその現象は世界各地に広がりを見せていた。
少し昔は此処もとても賑やかな町だった。
しかし、今は街は廃れ、あちこちが壊れている。
その街一箇所に教会があった。
元々は小さなキリスト教会だったのだろう。
だが、こんな時代には不要の産物。
ステンドグラスなどのガラスは割られ椅子は持ち去られたのか殆ど残っては居なく、救世主は首をもぎ取られていた。その忘れ去られた教会の中に男はいた。
周りには既に原型を留めていない赤い肉の塊が散らばっている。
「やれやれ、手ごたえがなさすぎますね。いかにも数だけの特攻部隊と言った所でしょう。フン、趣味が悪いですね。」
そう言うと大鎌にべっとりと付着した血を近くに落ちていた布切れで拭う。
血をふき取った男は大鎌がうっすらと黒く光っている事に気がついた。
やれやれとため息をつくと大鎌を持ったまま腕を組み壁に寄りかかる。
すると、黒光りしていた大鎌が周りの赤い塊から何かを吸い取り始めた。
男はその様子をぼんやりと見ていたが、飽きたのか近くの窓(とは言ってもガラスは砕け散っていたが)から外を見た。
外には街には不釣合いの巨大な無機質な壁があった。
それは先が見えなくなるくらい長く続いており高さも軽く30mは超えているだろう。
この壁は政府が行なった『封鎖特区隔離制度』において始めに行ったことだ。
実際、ランクの高い能力者にはこのような壁は紙切れ一枚と同じようなの物だが一般人にとってはこういう行為が安心感に繋がるのだろう。・・・男には理解できなかったが。
実際、今もこのように隣から偵察兵が入り込んできている。
「あの人も暇なのでしょうかね。無駄死にすると分かっていて兵士を送り込んでくるとは。・・・おや?」
ポケットから振動が伝わっていた。
男はポケットから振動する携帯を取り出すと相手を確認し、耳に当てた。
「どうしました?其方の偵察兵は片付けたのでしょうね?・・・ならば良いです。・・・捕虜?フム、情報を聞き出すには良いかもしれませんが向こうの手下ならたいした情報は持っていないでしょう。消しなさい。」
そう言って携帯を切るとすっかり光の収まった大鎌を仕舞うと、教会を振り返ることなく出て行く。
教会を出たとき、壁の向こう側から何か音が聞こえた。
「向こうは今日も祭りで賑わっているようですね。いつか、向こうも拝見に行きたい所です。学園が今、どうなっているのかも気になりますし・・・そういえば、あの方は向こうに行ったのでしょうか?たまに散歩に行っていたようですが・・・今度、学園へお連れしたいところですね。きっととても喜ばれるでしょう。」
その様子を想像したのだろうか。
少し気分がよくなった彼は機嫌良く歩き出した。
その時、出口に倒れていた肉塊の山から兵士が飛び出してきた。
「ダァァーーーー!」
銃はもう玉切れなのだろう兵士は手に持った短剣を男の心臓へ向けてまっすぐに突き出してくる。
その剣をひらりとかわすと短剣を弾き飛ばし兵士の首をつかみ上げた。
「人が良い気分になっている時にうるさいハエですね。せっかく見逃していたのですからあのまま隠れていれば良いものを。」
「グッ・・・ガッ・・・」
首をつかまれた男は息をするのが難しいのか首をつかんでいる手を離そうともがく。
だが、手はびくともせず身動きできない。
その様子を見て、しばらく玩具で遊ぶかのように手の力を強めたり弱めたりして反応を見て楽しむ。
しかし、つまらなくなったのか一気に力を込めると兵士の首は嫌な音を立てて潰れた。
「少し楽しめる玩具でしたね。」
楽しげにつぶやくとうつろな瞳になった玩具を肉塊の中に放り投げる。
足音が聞こえ「やっと来ましたか」と呟くと顔を足音の方に向ける。
そこには白銀の鎧を着けた兵士達がやってきた。
「さて、帰りましょうか。我等の家・・・ヒカル様の下へ。」
「はっ、了解しました。帯刀様!」
兵士達は男に、帯刀翔護に続いていく。
兵士達の背には【白の庭園】のマークが刻まれている。
空には烏たちが教会の中に『エサ』を食べる為に集まりだしていた。
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